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よこすかシーサイドマラソン


JCI 公益社団法人 日本青年会議所

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2018年度関東地区協議会

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2018年度神奈川ブロック協議会

第46回かながわブロック大会
第46回かながわブロック大会

理事長
2018年度理事長
泉谷 翔









理事長所信     2018年度 理事長 泉谷 翔

はじめに

 私は、幼少期から地元のお祭りが大好きでした。多くの担ぎ手と共にお神輿が神社に向かう姿を山車の上から興奮気味に眺めていた風景は、今でも鮮明に思い出されます。しかし、時を追う毎に神輿の担ぎ手は減っていき、子供ながらにどこかやり場のない寂しさを感じていたことを覚えています。
 時代の変化に伴い、モノはあふれ生活は便利になっていく一方で、私はこのような幼い頃の原風景をはじめ、目に見えない大切なモノが失われていく感覚を、このまちから強く感じるようになりました。そして青年となった私は、自分を支えてくれる人や、信じ合い共に歩む仲間が暮らすこのまちを変えたいと、強い使命感と未来への夢を抱くようになったのです。 「すぐに何かが変わるわけではない。でも何もしなければ絶対に変えることはできない。」 だから私たちは歩き続けます。私たちの踏み出す一歩が横須賀の未来を創造するのです。 本年私は、過去から現在そして未来へと大切なモノを紡いでいくために、揺るぎない使命感と進取の精神で「笑顔があふれるまち」を実現するべく、歩みを進めてまいります。



【笑顔があふれるまちに向かって】

 横須賀青年会議所は、2012年に現在の中期ビジョン「横須賀Innovation」を策定し、10年先の横須賀が「人々が幸せを感じる社会=笑顔があふれるまち」となることを理想に掲げ、目には見えない本当に大切な価値観を追求した社会の構築を目指しています。これまでPDCAサイクルを繰り返し、ビジョンを推進してきた結果、この中期ビジョンの基盤にある「ひとの意識変革」という考え方が成熟してまいりました。そのような今だからこそ、2022年に向かう中間点としてより明確な歩みを進めるためにも、改めて「笑顔があふれるまち」を創造するプロセスを具体的に導き出す必要があると考えます。
 本年は、未来へ響く更なる一手として「まちが持続発展する仕組み」を構築します。そして人々の意識に共感・共鳴・共振を起こし、自然に地域の力を引き出すためにも、年間を通じてこの仕組みを強く意識しながら各事業を推進してまいります。



~地域とJCとが織りなすイノベーション~

 JCが夢を描くにあたって「まちが何を求め、どんな理想を描いているのか?」という核心を明確化する必要があり、多面的かつ包括的な視野で横須賀全体に顕在化する問題を捉え、課題を抽出することが肝要であると考えます。
 「まちが持続発展する仕組み」を具現化するためにも、本年は課題と現状に耳を傾け、地域との協働を主として事業を構築する社会実験を実施します。そして地域に点在する課題と、JCが持つ前向きな意識変革を軸とした運動論とを掛け合わせることで、両者が織りなすオープンイノベーションを起こしてまいります。

~進化するJAYCEE~

 我々JAYCEEが本気でまちを想い“ひと”として成長しなければ、人々の意識変革を起こすことなどできません。地域を牽引する光り輝くリーダーとなるべく、メンバー自身が当事者意識を持ち、JC運動の本質を確実に捉えることで、強くしなやかに進化を遂げなくてはならないのです。
 本年は、周囲を変えるためにはまずは自らが変わることが必要だという主体変容の精神を育み、メンバー個々の資質向上を図ります。また、青年会議所としての組織の在り方やJC運動に必要とされる価値観を学び、社会に対してより良い影響を与えられるJAYCEEを育ててまいります。


~基地との交流を地域の文化に~

 横須賀は、海上自衛隊横須賀地方総監部と米海軍横須賀基地が隣接する全国でも類稀な地域です。これまで我々は、市民と基地との直接交流を図ることで、人々の郷土愛を育み、地域ブランドを向上させるなど、基地交流の可能性を探ってきました。このような取り組みから、さらに今後は、基地交流を横須賀の文化として根付かせるために、持続発展させる必要があると強く実感しました。
 本年も関係諸団体と培ってきた絆を活かし、市民が地域特性を感じられる機会として交流事業を開催し、横須賀ならではの地域コミュニティを創出してまいります。さらに交流を発展させた形として、日常の社会的・文化的活動を通じて自然と交流が生み出される環境を理想とし、市民主体の交流事業を実施します。このような事業を通じて人々が横須賀らしい魅力を新たな価値観として共有し、自然と郷土愛が育まれる土壌を創り出します。

~未来を創る子供たちを育てる~

 現代では、人々の生活環境の変化やインターネット等の普及が進み、昔と比べて地域コミュニティが希薄になり、子供たちが地域の大人と触れ合う機会が少なくなりました。真の教育とは、大人が子供たちに他を思いやる道徳心に代表されるような心根の在り方をしっかりと伝えていくことだと考えます。
 本年は、地域の人財や資源を活かし、横須賀の魅力である地域色豊かな海などの自然に触れながら、大人が子供たちに真の心の有り様を醸成する青少年育成事業を開催します。そしてこのような原体験を通じて、子供たちが将来に夢を描ける機会を創出します。

~地域に必要とされるシーサイドマラソン~

 本年で43回目を迎える「よこすかシーサイドマラソン」は、これまでも大会規模の拡大や関係諸団体との連携強化等により、市民の郷土愛醸成やまちへの経済的還流など、スポーツを通じたまちづくりとして大きな成果をあげてきました。今後は更なる波及効果を生み出し、地域全体で多面的に大会を作り上げる必要があります。
 本年は、これまで以上に市民が参画できるコンテンツを意識し、市民の主体性に重点を置いた大会を運営します。同時に、地域とマラソンというスポーツを結び合わせ、まちに対する波及効果を持続させる仕掛けを施し、新たな付加価値を創出することで、横須賀のまちづくりに繋げてまいります。


【JC運動を牽引する総務力と広報戦略】

 組織が推し進める運動は、総務力という土台の上に積み上げていくものと私は考えます。総務とは文字通り“総てを務める”役割であり、効果的にJC運動を推進していくためにも組織の環境整備をはじめ、JCの運動力を最大限に発揮できるよう、横須賀青年会議所全体を支える総務力をより高めてまいります。
 また、社会に対して大きな変革をもたらすためには、より多くの人に運動を発信する必要があります。情報飽和社会と言われる現代において、JC運動を地域に拡げるためにも広報戦略は重要視すべきであり、これまでの広報手段とその成果を検証し改善することで、効果的に運動を発信してまいります。


【ブロック大会主管に向けて】

 昨年、創立65周年を迎えた横須賀青年会議所は、70周年に向けて歩みを進めるために組織力や地域力の向上を視野にいれた取り組みの一環として、2019年に開催される第47回神奈川ブロック大会の主管を決意しました。 また、社会に対して大きな変革をもたらすためには、より多くの人に運動を発信する必要があります。情報飽和社会と言われる現代において、JC運動を地域に拡げるためにも広報戦略は重要視すべきであり、これまでの広報手段とその成果を検証し改善することで、効果的に運動を発信してまいります。
 現在の横須賀青年会議所は、入会3年未満のメンバーが大半を占めており、メンバーが一致団結して取り組めるブロック大会は、準備段階から実践的な学びを得られる絶好の機会だと捉えています。大会主管の意義を理解し、主体的に取り組む中でメンバー個々が成長することにより、組織力の向上に繋げてまいります。
 また、横須賀のまちにとっても、市内外の方々に地域の魅力を存分に発信できる機会であり、我々横須賀青年会議所が関係諸団体との絆を再認識し、互いに連携・協働を意識することで地域力を高めてまいります。


【JC運動の輪を拡げる】

 私は、会員拡大こそ最大のJC運動だと捉えています。同世代へ夢を語り、共に活動したいと思ってもらえるまでに意識変革の輪を拡げることができるなら、これほど力強い運動は他にありません。
 本年はメンバーの拡大意識を高め、活動しやすい環境づくりなどの内部的な改革を軸とした戦略的な拡大を推し進め、創立70周年を迎える4年後には100名を超える青年会議所となることを目指してまいります。メンバー一人ひとりの夢が横須賀青年会議所の力になり、地域に対して大きな共感を与えることができると確信しています。


【むすびに】

 私が青年会議所に入会したきっかけは、堂々と未来を語る先輩の輝かしい姿でした。好奇心から様々な活動に触れ、常に前向きな変化を創造することで社会を変えるというJCの運動論、そして何よりもJC運動の源泉である使命感と責任感に強い共感を抱くようになりました。かつて自分の地域コミュニティや目に見えない大切なモノが失われることを危惧した私は、一人のJAYCEEとして夢を持ち、確信的な希望を持って現在もここに立っています。
 
光り輝くJAYCEEたち
 心に使命を抱いたのなら、大いなる“夢”を描き、変化を恐れず挑戦し続けよう。我々青年が描いた“夢”のその先に、JCが理想とする「明るい豊かな社会」があるのだから。
 
 横須賀青年会議所が地域にとって価値ある組織で在り続けるために、私は、強い信念と不変の志をもって理事長職を全うすることを誓います。メンバーの皆様の厚き友情と、先輩諸氏の変わらぬご指導ご鞭撻を心よりお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます。


むすびに

 私は、多くの人々に支えられながら青年会議所の道のりを歩み、今こうしてこの場所に立って居ます。振り返れば、人生の岐路というべき困難を迎えた時期に、他人事であるにも拘らず全てを我事と捉え、私の声に耳を傾け、寄り添い、支えてくれるひとに出会いました。一心に支えようとしてくれたその心の温かさは、私にひとを支えることの意義深さを教えてくれました。私は、他者の心の温かさに触れることで自らの意識変革を起こし行動を前向きに変えていくものであると実感しております。
 本年私は、自らが先頭に立ち、仲間と共に大樹を支える深い根の如く心根の温かさを確りと育み、地域づくり・未来づくり・ひとづくりに邁進し、心を定めて理事長職を全うしてまいります。会員の皆様の厚き友情と、先輩諸氏のご指導ご鞭撻をお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます。

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