理事長所信
PRESIDENT'S OPINION

理事長所信
2019年度 理事長      大黒 健司

理事長所信
2019年度 理事長      大黒 健司

はじめに

    我々横須賀青年会議所は市民意識の変革を運動の柱とし、明るい豊かな社会の実現に向けて邁進しております。本市は横須賀市人口ビジョンを策定し、2060年には国推計結果より5万人多い283,923人という将来展望を掲げており、これは生産年齢人口の一部が均衡し、将来的に続くと仮定した数値です。しかし、現実には我々青年世代を筆頭に転出超過は止まらず、横須賀市基本計画重点プログラム市民アンケートでも本市に定住したいかという設問に他世代より低い数値が出ています。これらを改善するには、我々の意識変革運動にある郷土愛と誇りを伴ったCIVIC PRIDEをより強く打ち出していく必要があると考えます。自分たちのまちは自分たちで良くしていくという当事者意識を持つ市民を増やしていくことで、まちがさらに持続発展を遂げ横須賀に住み続けたい住んでみたいと思う人々が増え、笑顔があふれるまちの実現に近づいてまいります。
    私は一人の市民として、一人のJAYCEEとして報恩感謝の精神を持ち、まちと青年会議所を誇りに思って歩を進めてまいります。

【創立70周年と次代にむけて】

    「横須賀Innovation」は2022年の創立70周年に向けて、横須賀を笑顔があふれるまちとすることを目標に策定された中期ビジョンです。我々はより自然に地域の力を引き出すために“ひと”の意識変革を基盤とし、PDCAサイクルを繰り返すことで、まちが持続発展できる仕組みを構築してまいりました。ビジョンの成熟期にあたる本年は、集大成としてCIVIC PRIDEをこの仕組みの潤滑油とし、ビジョン達成に向け加速してまいります。そのために我々はまちを想う青年としての責務を果たすべく、すべての事業を推進いたします。そしてこの集大成は次年度以降ビジョンの検証期を迎えた時、次なる指針の基軸になると考えます。
    我々は創始より紡がれてきた想いを誇りに持ち、笑顔があふれるまちを構築し次代へと紡いでまいります。

【大会の成功とその先へ】

    本年は第47回神奈川ブロック大会横須賀大会を主管させていただきます。神奈川ブロック協議会最大の運動の発信の場といわれるこの大会を構築するにあたり、同協議会とともに主催・主管・参加者・地域の観点から各自にもたらす益を創出してまいります。そして、ここ横須賀は166年前に浦賀港にマシュー・カルブレイス・ペリーが来航して以来、開国の精神を宿しており、改めてその精神を醸成するとともに神奈川に伝播いたします。この開国の精神とは自身に誇りを持つとともに、他者を受け入れ、共存していく術を模索し、良循環を生み出そうとする精神と考えます。また、当青年会議所のメンバーにとって、この精神の醸成と大会主管を通して得た貴重な経験は自身を大きく成長させてくれるものであり、必ずや大会以後のJC活動に反映し、まちの発展に寄与してまいります。
    横須賀から神奈川へ、神奈川から日本を変えていける自信と誇りを持って夢の舞台を創出いたします。

【未来に誇れる組織へ】

~学び舎としての一面~

    青年会議所はよく学び舎と比喩され、メンバーに日々の生活では感得し難い自己の発展・成長の機会を提供しています。平均在籍年数が4年弱しかない今だからこそ、この機会の提供の場を精錬し、増進して個人の資質を高めてまいります。また出向先で各々が出来る最大限の活動をすることで、当青年会議所だけでは得られない貴重な原体験を経て、JAYCEEとして青年経済人として大きく成長し、まちを変えていくのは自分たちであるという誇りを持つ糧にしてまいります。そしてこの成長は、当青年会議所にとっても横須賀の未来にとっても大きく心強いものになってまいります。

~総務力の向上~

    青年会議所は事業の背景やプロセスを軸とし、それを遺憾なく論じ合える委員会や理事会といった会議を重要視しています。また、委員会間を越えて情報を共有することは事業を構築する上で必要不可欠な要素です。これらの会議運営やメンバー間の連携強化は、総てを務める力の一端であり、本年はこの点に注力してまいります。青年会議所の両輪は断固として留まらない強烈な運動と、この確固たる総務力が担う毅然とした運営であり、運動を推進していくとともに総務力を向上いたします。
    また近年の情報発信はICT化の進行が凄まじく、より最新かつ時代に即したツールを選択する必要があります。そして単なる広報活動に留まらず、一人ひとりが誇りを持ち、戦略性のあるPR(PUBLIC RELATIONS)を行うことで、組織のブランディングの向上につなげ、当青年会議所のファンを増やしてまいります。

~会員拡大~

    青年会議所はまちやひとに前向きな意識変革を起こすために、様々な手法を用いて運動を展開しており、その最大の運動とも言えるものが会員拡大であると考えます。勿論、組織を継続し運営していくうえで数の力は必要になってまいりますが、青年会議所の理念を理解し、少しでもまちのために動いてみたいと思い入会していただけたのならば、それこそ一番の市民意識の変革であり、誇りあるひとを増やす最大の近道ではないでしょうか。近年、当青年会議所の会員数は伸びることなく減少傾向にあります。これは本市の人口や事業所数の減少だけが要因ではないはずです。今一度、原点に立ち返り横須賀を良くしたいと思う同志と、未来ある若者を探し求めてまいります。

【誇りある横須賀にむけて】

~報徳の精神と経済の合一~

    本市は自市内従業比率が県内トップクラスにあるにも関わらず、生産年齢人口の転出超過が際立っています。この転出超過の要因に、本市から市外へ働き口を求める転出者が多い一方で、市外から本市へ働き口を求める転入者が少ないことが挙げられます。このような背景の中で我々青年会議所にできることは、先輩諸氏が紡いでこられた行政や市内企業との関係を活かし、横須賀で働くことに誇りを持ち、自治体や商店街とともに自身の商圏に報徳する精神が漲る経済の生態系の構築です。まちの活性には経済再生が必須であり、青年経済人である我々が官民一体となる横須賀の経済を目指すことは責務です。そして、本来の経済の語源である経世済民にむけて牽引してまいります。

~基地交流の文化~

    全国的に見て横須賀の類稀な点は海上自衛隊横須賀地方総監部と米海軍横須賀基地が隣り合うことであり、歴史を紐解けば古くは開国のまち、そして横須賀鎮守府や横須賀製鉄所を設置し近代都市として県内2番目に市制施行を果たしたことにつながっています。こうした背景の中で発展を遂げてきた横須賀には基地との交流があり、我々もこの交流が文化とするべく事業を推進してまいりました。本年も引き続き推進するとともに、より一層のブランディングを図り、横須賀の持つアイデンティティに誇りを持てるように発信してまいります。そして、本事業が我々の手から離れ市民や地域で自発的に創出できるような土壌を構築いたします。

~地域性を活かした青少年育成~

    昨年、民法が改正され2022年より成人年齢が20歳より18歳に引き下げられます。これは若者の自立や取捨選択の場を広げていきたいという狙いがあります。しかし、自立や自由に対するものは責任であり、これを伴わない限り真の成人とは言えないでしょう。我々地域に根差す青年会議所のすべきことは、子供達が横須賀の未来を想い、語り合える場を提供することであると考えます。その貴重な原体験を得た子供達は、横須賀へのCIVIC PRIDEを持ち、将来まちのかけがえのない財産となるでしょう。子供達が横須賀に誇りを抱き、次代を担う若者として責任を持ち、その次の世代へと紡いでいける仕組みを構築いたします。

~よこすかシーサイドマラソン~

    第44回を迎える本大会は、全国ランニング大会100選にも選ばれ、横須賀の風を感じていただける規模ある大会となり、秋の風物詩として認知していただいております。これまでも本大会を通じて、参加者や学生ボランティア等が社会意識や規範意識を醸成するとともに、まちに経済的な良循環を生み出すための仕掛けを施し、スポーツを通じたまちづくりとして推進してまいりました。当青年会議所と横須賀市陸上競技協会で構築してきた本大会は一昨年、よこすかシーサイドマラソン協議会として市や関係団体が加わり、より多方面でまちづくりを推進できる環境となりました。本年はこのまちづくりの一つとして、大会に関わる企業や地域、市民が個々に持続発展できる場として構築いたします。そして、本大会が横須賀のすべての市民のものとなるよう、誇りある大会へと昇華させてまいります。

【むすびに】

    社会人になり右も左もわからない私を導いてくれたのは青年会議所でした。それから10年、活動をともにしたメンバーや出向先の仲間、そしてともに活動していなくとも、同じ志を持った先輩諸氏の恩に報いるために必死に走ってまいりました。そして、振り返ってみるとそこには微力ながらまちに貢献できたという達成感と、さらなる高みへという挑戦心が生まれる過程の中で、すべてのひとに感謝するとともに青年会議所に誇りを持つようなりました。その過程は違えども、すべてのメンバーが誇りを持ち高め合うことで、青年会議所はより一層の輝きを増すと確信しております。
    青年会議所がまちに必要とされ、無くてはならない組織であるという誇りと次代に紡ぐ若者としての責務を胸に、理事長として同志の先頭に立ち、一点の曇りなく断固たる決意をもって理事長職を全うすることを誓います。
    メンバーの皆様の厚き友情と、先輩諸氏の変わらぬご指導ご鞭撻を心よりお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます。