理事長所信
PRESIDENT'S OPINION

Shingo Hamada

理事長所信
2025年度 理事長      濱田 真悟

理事長所信
2025年度 理事長      濱田 真悟

【はじめに】

    横須賀青年会議所は1952年に全国で30番目に設立され、どのような時代の変化にも歩みを止めることなく、永きにわたり社会課題を解決すべく運動を展開してまいりました。その時々の社会課題に正面から向き合う積極果敢な行動こそが「明るい豊かな社会の実現」を可能にすると私たちは考えます。
    横須賀市では四季折々の美しい自然を感じることができ、また数多くの近代化遺産をはじめ昔の躍動を体感することができるまちとなっております。しかし、横須賀市の地域課題の一つとして人口減少の加速化が想定され、まちの活力を向上させるためには対策が必要です。そこで本年度は横須賀の魅力や課題を把握し、失敗を恐れず挑戦し、横須賀市の魅力を活かすことで、地域課題を解決してまいります。
    私の幼少期は友人と楽しく過ごすことだけを考え、その現状に甘んじて生きてきました。しかし、アメリカン・フットボールに出会い、挑戦することの大切さに気づくことができました。同じスポーツを通して辛いことがあろうとも、諦めず仲間を尊重し、相手を敬うことで、お互いに信じ合える仲間に出会うことができ、25年間現在も続けております。スポーツは選手としてプレーするだけではなく、運営・応援・選手のサポート等、一つの競技でも携わることができるポジションが多くあります。そこで自身に合う関わり方を見出し、責任感と当事者意識を持つことで、チーム内の職務を全うすることができます。そこで得た経験と自信は、間違いなくその組織のリーダーの育成に繋がります。これは青年会議所でも同様であり、横須賀青年会議所の存在意義を会員それぞれが把握し、当事者意識を持ち行動することで横須賀の「明るい豊かな社会の実現」への一歩となります。たとえ一人で実現することが難しいことも、私たちには仲間がいます。仲間への思いやりの気持ちを忘れず、私たちは一丸となり不可能を可能へ導く地域のリーダーとして活動してまいります。

    私には大切にしている言葉があります。それは、挑戦です。2025年度は横須賀青年会議所のスローガンを『挑戦』とし、仲間と共に邁進してまいります。

【横須賀の魅力溢れる青少年育成】

    子供たちは未来のまちを創る存在であり、青少年育成事業はまちの未来を創ると言っても過言ではありません。まちの発展を目指す上で、そして、地域社会を構成する世代として、次世代を担う青少年の育成は私たちの義務であると考えます。     近年日本では、自己肯定感の低さが社会問題となっており、それが原因でうつ病などの精神疾患を引き起こすケースが増加しています。自己肯定感を高めるためには、幼少期からのポジティブな経験や成功体験が重要です。これにより「自分には価値がある」「自分は存在してよい」と感じることができ、精神的な健康を保つことができます。そこで本年度は、横須賀に住み暮らす子供たちが自信を持ち、自己肯定感を高めることができるような事業を展開し、地域社会の発展に寄与してまいります。

【マラソンを通じた地域交流】

    よこすかシーサイドマラソンは本年度で第50回目を迎えます。1976年に「横須賀市民マラソン」として初めて開催されたこの大会は、市民の健康増進を目的に300人のランナーが参加しました。現在では約6,000人のランナーが全国から集う、横須賀という地域が一体となったスポーツを通じたまちづくり事業へと発展してまいりました。第50回目を迎える本年度は、よこすかシーサイドマラソン協議会や関係各所と協力し、さらなる大会の発展を目指します。また、本大会は日本陸上競技連盟公認コースであり、横須賀の美しい景観と地域資源を最大限に活かすことで、横須賀の経済にも寄与するマラソン大会といたします。そして、新たな団体とのパートナーシップを築き、ランナー以外の方々も本大会に携わる機会を提供します。これらにより、走らなくても楽しめる大会を実現し、横須賀市民と共に創り上げる大会を構築いたします。

【新たな仲間】

    青年会議所という組織は、20歳から40歳までの年齢制限がある組織です。私は限られた時間だからこそ、まちのためにどこまでも情熱を燃やし英知と勇気を纏う青年経済人でありたいと思います。
    横須賀青年会議所の中期ビジョン「JCI YOKOSUKA Strategic Plan」に横須賀青年会議所の運動の軸として掲げている一文があります。それは「意識が変われば行動が変わる。行動が変われば成果が生まれる。」私はこれこそが拡大の目的であると考えます。まちの未来を思い描き、行動できる人を一人でも多く増やすことが重要であり、より多くの人が未来に向かって行動することこそが、まちを動かす大きな原動力となり「市民の意識改革」に繋がります。本年度は会員一人ひとりが会員拡大の意義と目的を理解し、積極的に行動に移す仕組みを構築すると共に組織一丸となって会員拡大を推進してまいります。

【会員の未来創造】

    現在の横須賀青年会議所会員の平均在籍年数は約3年と在籍年数が短く、経験豊富な会員が減少傾向にあります。そこで本年度は運動の成果を高めるために会員資質の育成として、新入会員育成プログラムの構築と中核人財育成に繋がる事業を展開いたします。
    また、本年度は公益社団法人日本青年会議所関東地区神奈川ブロック協議会の会長を輩出させていただきます。青年会議所での出向は横須賀青年会議所内だけでは経験できない多くの学びと新しい出会いがあります。出向者個人の成長は横須賀青年会議所の組 織の成長に繋がり、ひいては横須賀の発展に寄与すると考えます。出向者には横須賀青年会議所の代表として誇りを持ち、出向先で学んだことを横須賀青年会議所に持ち帰っていただくことで、更なる組織の発展に繋げてまいります。そして、そのためにも出向者への最大限の支援を行います。

【横須賀青年会議所の根幹】

    公益法人として、組織のコンプライアンス遵守はもちろんのこと、広報活動における正確な審査、そして費用対効果の高さを意識した予算運用を徹底し、組織内の秩序を守り、厳格な組織を確立します。また、横須賀青年会議所の運動の効果を高めるためには、各委員会との連携が必要不可欠です。そのためのサポート体制を強化し、今までにない強靭な組織運営を行ってまいります。

【未来を見据えた広報活動】

    私は横須賀で生まれ育ちましたが、横須賀青年会議所の存在を知ることができたのは、小中学校の友人からの紹介でした。横須賀青年会議所へ入会したことで、青年会議所の先輩諸氏が地域の方々と協力して多くの事業を築き上げてきたと知ることができました。
    我々の運動を効果的に発信し、多くの人々に伝え、共感を得て事業に参加していただくには、青年会議所の認知度を高めるための広報が必要不可欠です。また、それは迅速かつ正確な発信でなければなりません。本年度は、各委員会に広報担当者を選任し、確立した広報戦略を推進することで地域社会に対する影響力をさらに高めていきます。

【むすびに】

    私が横須賀青年会議所の活動と本気で向き合えたきっかけは仲間の存在でした。うまくいかないときに支えてくれたのが、共に活動した仲間たちであり、多くの方々の支えでここまで活動を続け、苦手な分野にも挑戦することができました。
    自分自身で目標や意義を見出すことが苦手なメンバーも多いかもしれません。しかし、失敗を恐れずに何事にも挑戦することには大きな意義があります。一人でできなくても仲間と共に挑戦することが、横須賀の地域課題を解決する一歩だと確信しています。この信念を持ち、共に成長し続けることで、地域社会の発展に貢献してまいります。
    私たちが横須賀青年会議所活動を継続できるのは先輩諸氏が青年会議所活動にご尽力され、紡いでこられた功績があるからです。先輩諸氏の青年会議所への情熱と想いを抱き、感謝の気持ちを忘れず2025年度理事長として邁進することをお誓い申し上げます。そして会員の皆様の熱き友情と先輩諸氏の変わらぬご指導ご鞭撻を心よりお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます。