理事長所信
PRESIDENT'S OPINION

Go Nakamoto

理事長所信
2022年度 理事長      中本 剛央

理事長所信
2022年度 理事長      中本 剛央

はじめに

    私が、この公益社団法人横須賀青年会議所の門を叩いたのは2011年4月です。社会で同じ境遇の繋がりを持ちたいと考えていた時期でした。入会後は繋がりができるだけではなく、横須賀が持つ地域の魅力について非常に良く理解する機会を頂戴しましたし、メンバーや先輩諸氏に多くの支えをいただきました。これまでに得た青年会議所での経験は今、私の財産となっております。
    2020年から、新型コロナウイルスにより様々な行動が制限される日々が続いております。生活様式も大きく変化したことに加え、経済面では長引く自粛要請などにより、先行きが不透明な状況が続いており、多くの企業が苦境に立たされております。しかし、私たち横須賀青年会議所は、社会の変化の中でも常に希望を見出し、挑戦してまいりました。今何をすべきなのか。元の日常には戻れなくとも、より良い日常を創出するため、率先して行動を起こし、一日でも早く笑顔を取り戻す運動を展開する必要があります。その先には若さと情熱溢れる我々横須賀青年会議所メンバーによって築きあげられた、持続可能な社会が待っています。
    本年は、経済再興を基軸として様々な事業を展開してまいります。今、経済再興を市民の一人ひとりにしっかりと考える機会を提供していかなくては持続可能な社会は来ません。豊かな未来のためには、地域にこの機会を浸透させ、再興への道しるべを創っていく必要があります。
    横須賀(まち)のため、市民(ひと)のために行動しよう。若き力をもって困難に立ち向かい、我々の理念である「明るい豊かな社会の実現」に向け一歩を踏み出そう。

【未来共育事業】

    昨今、日本国内で社会課題とされているものの一つに、金融リテラシーの教育問題が挙げられます。金融リテラシーとは、お金に関する判断力の事を主に言います。2015年に行われた調査の結果であるMasterCardIndexofFinancialLiteracyによると、日本はアジア・太平洋地域の17国中最下位であり、金融リテラシー教育が世界各国に後れを取っているというデータがあります。この調査により、日本はこの教育をしてこなかったことが現代になり浮き彫りになりました。では、金融リテラシーが低いとどのような問題が生じるのでしょうか。
    2022年4月から民法が改正され、成人年齢が18歳へと引き下げられます。この改正により、今までは18歳の段階ではできなかった多くの契約が結べるようになり、リスク管理の観点からも、金融リテラシーは非常に重要なものとなります。言い換えれば、金融リテラシーが低いことにより被る不利益は今後増えていくと推察されるのです。この不利益をなるべく減らすために、若年層への金融リテラシー教育を充実していく必要があります。また、同時期である2022年4月より、高等学校での投資信託を含む金融商品の特徴や資産形成についての授業が開始されます。日本国としても重要視しているこの課題解決へ向け、我々も関係各所とパートナーとなり、運動を起こしていく必要があります。
    また、今まで金融リテラシー教育を受けてこなかった、もしくは自身で身に付けてくる機会がなかった方々へ向けても同様に、この内容を理解していただける事業を展開してまいります。金融庁の報告にもありますように、多くの家庭で老後資金が不足することが予想されます。そのためにも、自身のお金を守るだけでなく、効率的に運用し、少しでも安心して住み暮らす環境を創出していくことが求められております。そのためには、若年層に限らず、多くの方々にこの機会を提供する必要があります。
    未来を担う子供たちが、笑顔で豊かな人生を送るためにも、この金融リテラシーの向上を図る事業を構築しなければなりません。また、大人世代にも改めて学びの機会を提供しなければなりません。我々にしかできない観点から、この事業を大きく推進してまいります。

【よこすかシーサイドマラソン】

    横須賀青年会議所は、約70年の歴史の中で、多くの事業を生み出してまいりました。その時々の社会背景を見定め、しっかりとした目的のもと展開されてきた事業は数え切れません。そのような中、変わらず必要となってくるのは、地域をより活性化できる事業であると考えております。我々は、40年以上よこすかシーサイドマラソンを開催してまいりました。約6,000名のランナーと関係者の方々で構築するこの事業は横須賀の秋の風物詩となっております。新型コロナウイルスの影響により、未だ予断を許さない状況が続くと考えられますが、今一度、この事業の意味合いを理解し、地域に求められる内容で展開をする必要があります。
    よこすかシーサイドマラソンは、ランナーから非常に好評をいただいております。しかし、まだまだこの事業をご存知でない市民や事業者が存在するのも一つの事実です。本年は、今まで共にこの事業を構築してきた方々とより一層の連携を図ること、そして、今まで残念ながら関係を持つことができなかった多くの市民や事業者の方々との連携を強化し、真に横須賀にとってのブランドと呼べる事業へと昇華する仕掛けを行い、まちの活性化に繋げてまいります。

【創立70周年を迎えて】

    横須賀青年会議所は本年で創立70周年を迎えます。多くの事業が先輩諸氏の多大なるご尽力により行われてまいりました。そこで培われてきた経験は今を生きる現役世代にも連綿と受け継がれております。この受け継がれている灯をより一層の輝きを放てるものとするため、本年は創立70周年に関する事業を構築いたします。70年間の歴史を改めてひも解く機会を創出するとともに、80周年、90周年、そして100周年へ向けた礎となる年といたします。
    また、70周年は、過去に連携協働を図った関係各所と、より一層の関係構築を図り、例年ではなし得ない横須賀青年会議所最大の運動発信の場とすべく事業を構築してまいります。より地域社会へインパクトを与えられる絶好の機会と捉え、改めて横須賀青年会議所の存在意義を地域へ発信いたします。

【拡大・広報・人材育成】

    私たち青年会議所は40歳までという年齢に制限があります。しかし、この年齢に制限があるからこそ、青年会議所は常に若い力を発揮し、未来に向かって前進を続ける団体として活動することができます。そして、これを持続可能にするためには、継続的に我々の理念に共感をいただくメンバーを拡充することが必要となるのです。また、会員拡大をしていくうえで、広報活動は重要な要素です。効果的な広報活動は、市民の皆様に青年会議所の事業やその想いを届ける手段であり、適切な手段により、活動に共感を呼び、まちづくり運動に巻き込むことができます。また、対外的な広報だけでなく、日頃より活動を支えてくれている家族や会社の方々に対して、私たちの運動を深く理解していただく事も重視してまいります。メンバーの家族や会社の方々は私たちに最も身近な市民であり、私たちが一番に運動を届けるべき存在です。これまで実施してきた広報活動を見直し、今必要とされる広報活動を調査し追及しながら活動を推進してまいります。
    また、適切な広報活動により、青年会議所に興味を持っていただいたとしても、そこに携わっている我々のスキルが不十分なものでは、魅力を伝えきれないと考えます。まずは、青年会議所という団体がどのようなものか、そしてどのように地域に貢献をしているかを我々メンバー自身が今一度深く理解する場を創出してまいります。

【広角的視野で高める組織運営力】

    どのような時代においても、しっかりとした土台があってこそ、その組織は目的を果たせていくものだと考えます。いかに社会にインパクトを与えられる事業を構築しようとも、その足元が不安定な状態では、持続可能なものになるとは思えません。なので、本年は改めて組織を支える総務力を一層高められる体制を整える必要があります。
    また、神奈川ブロック協議会、関東地区協議会、日本青年会議所では、メンバーが成長できる事業を数多く構築しております。組織の下支えができる体制を整え、これら各種事業がメンバーの目に触れる機会を喪失しないよう情報を発信いたします。その結果として、より多くの機会を提供することが可能になります。

【むすびに】

    青年会議所は、会社では経験できないような様々な役職を通じ、その役職を全うする中で、多くの学びを得ることができる場であります。事業を構築することや事業に参画することで、一人では感じることができなかった感動や達成感を得ることができます。また、失敗や反省により自身の成長とすることができます。それは、セミナーを受けるだけでは体験できない貴重な経験です。そして、人生の中で大切な友情を育む場でもあります。人と出会い、多くの学びを共にする仲間を得ることや、失敗や反省を共にし、次に活かすことができる仲間がいることにより、成功した時の達成感は格別なものとなります。
    青年会議所メンバーは、社会人として活発に活動している世代です。このような経験を通じ、地域で必要とされる存在へと成長していただけると確信しております。そして我々青年会議所メンバーが運動を推し進めたその先には、地域に住み暮らす市民(ひと)にも、自分たちの横須賀(まち)を良くしようという意識を高めることができ、この地域の豊かな未来へ繋がると信じます。
    私は2022年度理事長として、一人のひととして、感謝の想いを覚悟に変えて青年会議所運動に邁進することをお誓い申し上げます。そしてメンバーの皆様の厚き友情と、先輩諸氏の変わらぬご指導ご鞭撻を心よりお願い申し上げ、私の所信とさせていただきます。